二拠点生活でかかる費用は大きく6つ
二拠点生活は「家賃が2倍になる生活」と思われがちですが、実際はそれだけではありません。
住まいの費用だけでなく、交通費や光熱費、通信費など、普段はあまり意識しない支出も積み重なります。
とはいえ、何にどれくらいお金がかかるのかを把握しておけば、予算を立てやすくなり、無理なく二拠点生活を始めることができます。
- 住居費(家賃・住宅ローン・管理費)
- 交通費(高速代・ガソリン代・電車・新幹線など)
- 光熱費(水道・電気・ガス)
- 通信費(インターネット・スマートフォン)
- 食費・日用品などの生活費
- 趣味やメンテナンスなどのその他費用
それぞれ詳しく見ていきましょう。
① 住居費
もっとも大きな割合を占めるのが住居費です。
賃貸を借りる場合は家賃に加えて管理費や駐車場代、持ち家なら住宅ローンや固定資産税なども考える必要があります。
最近では、空き家を活用したり、シェア別荘やサブスク型の住まいを利用したりする人も増えており、暮らし方によって住居費は大きく変わります。
② 交通費
意外と見落としがちですが、二拠点生活では交通費も大きな出費になります。
車なら高速料金やガソリン代、電車なら新幹線や特急料金など、移動する距離が長いほど負担は増えていきます。
毎週末移動するのか、月に数回なのかによっても年間の費用は大きく変わるため、事前にシミュレーションしておくことが大切です。
③ 光熱費
住まいが2つになると、使っていない期間でも基本料金が発生するケースがあります。
電気・ガス・水道は契約内容によって最低料金がかかるため、滞在日数が少ないほど割高に感じることも少なくありません。
④ 通信費
テレワークやノマドワークをするなら、通信環境も重要です。
光回線を2か所契約する人もいれば、ホームルーターやモバイルWi-Fiで兼用する人もいます。ライフスタイルに合わせて選ぶことで、毎月の固定費を抑えられます。
⑤ 食費・生活費
調味料や洗剤、ティッシュなどを二重に揃えることも多く、生活費は思っている以上に増えがちです。
一方で、外食中心ではなく自炊を取り入れるだけでも、月々の出費はかなり変わります。
⑥ 趣味・維持費
二拠点生活では、その土地ならではの楽しみも増えます。
キャンプや釣り、温泉巡り、カフェ巡りなどは暮らしを豊かにしてくれますが、その分の費用も予算に入れておきたいところです。
また、車を利用する場合はオイル交換やタイヤ交換などのメンテナンス費用も忘れてはいけません。
二拠点生活は「家賃だけ」を考えるのではなく、生活全体のコストで考えることが長く続けるコツです。
次は、実際に「月10万円・15万円・20万円」でどのような二拠点生活ができるのか、具体的なモデルケースを紹介します。
月10万円・15万円・20万円で比較する二拠点生活のリアルな費用例
「二拠点生活にはどれくらいの予算が必要なの?」という疑問を持つ人は多いでしょう。
実際に必要な金額は、住む地域や移動手段、滞在日数によって変わります。
ここでは、月10万円・15万円・20万円の3つの予算で、どのような二拠点生活が実現できるのかを紹介します。
| 月額予算 | 実現できる暮らし |
|---|---|
| 約10万円 | お試し・週末中心の二拠点生活 |
| 約15万円 | 最も現実的でバランスが良いスタイル |
| 約20万円以上 | 快適さを重視した余裕のある暮らし |
月10万円|まずは週末だけ楽しむスタイル
もっとも始めやすいのが、月10万円前後の予算です。
地方の空き家やリーズナブルな賃貸を活用し、週末だけ滞在するスタイルなら、この予算でも十分に実現できます。
- 住居費:約4〜5万円
- 交通費:約2〜3万円
- 光熱費・通信費:約1万円
- 食費・生活費:約2〜3万円
「まずは試してみたい」「毎週ではなく月に数回利用したい」という人には、このくらいの予算が現実的です。
月15万円|もっとも現実的な二拠点生活
月15万円前後になると、選択肢が大きく広がります。
駅から少し近い物件を選んだり、滞在日数を増やしたりしても、無理なく続けやすい金額です。
- 住居費:約6〜7万円
- 交通費:約3〜4万円
- 光熱費・通信費:約1〜1.5万円
- 食費・生活費:約3万円
多くの二拠点生活者が「続けやすい」と感じるのは、この価格帯です。
仕事とプライベートのバランスを取りながら、自分らしいペースで暮らしを楽しめます。
月20万円以上|快適さを優先するスタイル
設備や立地にこだわりたい人や、長期間滞在したい人は20万円以上を目安にすると安心です。
仕事部屋を確保したり、海や山が近い人気エリアを選んだりと、暮らしの自由度も高くなります。
- 住居費:約8〜10万円
- 交通費:約4〜5万円
- 光熱費・通信費:約1.5万円
- 食費・生活費:約4〜5万円
- 趣味・レジャー費など
もちろん、予算が多いほど快適にはなりますが、必ずしも費用が高いほど満足度も高くなるとは限りません。
大切なのは、自分の収入やライフスタイルに合った予算で、無理なく続けられることです。
二拠点生活は「背伸びをする暮らし」ではなく、「長く楽しめる暮らし」を目指すことが成功のポイントです。
次は、多くの人が予想していなかった「実は家賃より負担が大きい出費」について紹介します。
実際にお金がかかるのは家賃より交通費だった
二拠点生活を始めた人の多くが、「思った以上に交通費がかかる」と感じています。
二拠点生活というと、どうしても家賃や住宅ローンばかりに目が向きがちです。しかし実際には、毎回の移動にかかる費用が積み重なり、月単位で見ると大きな負担になるケースは珍しくありません。
特に毎週末行き来するスタイルの場合は、交通費が家賃に匹敵することもあります。
- 高速道路の利用料金
- ガソリン代
- ETC料金
- 駐車場代
- 車のメンテナンス費
- 新幹線・特急料金
車移動ならガソリン代だけでは済まない
地方との二拠点生活では、車で移動する人も多いでしょう。
その場合、ガソリン代だけでなく、高速料金や駐車場代も毎回発生します。さらに走行距離が増えることで、タイヤ交換やオイル交換などのメンテナンス費も早いペースで必要になります。
「車はすでに持っているから大丈夫」と考えていると、想像以上の出費になることがあります。
新幹線利用でも意外と高額になる
都市部から地方へ新幹線で移動するスタイルも人気ですが、往復料金を毎週支払うとなると負担は小さくありません。
例えば往復2万円なら、月4回利用すると約8万円になります。これだけで地方の家賃に近い金額になるケースもあります。
回数券や早期予約、各種割引を活用するだけでも年間では大きな節約につながります。
移動距離を短くするという考え方もある
費用を抑えたいなら、目的地を少し近場に変更するのも一つの方法です。
例えば都心から1〜2時間圏内であれば、高速代やガソリン代、新幹線代を抑えながら、自然豊かな環境を楽しめるエリアは数多くあります。
実際に「海が見たい」「温泉に入りたい」「静かな場所で仕事をしたい」といった目的であれば、必ずしも遠方まで行く必要はありません。
交通費を含めて予算を考えることが大切
二拠点生活では、住まいにかかる費用だけで予算を考えてしまうと、「毎月こんなに移動費がかかるとは思わなかった」と後悔することがあります。
移動頻度や距離を見直すだけでも、年間では数十万円単位の差になることもあります。
二拠点生活を長く続けるコツは、「家賃」ではなく「毎月の総移動コスト」まで含めて考えることです。
次は、二拠点生活を無理なく続けるために実践したい費用を抑える5つのコツを紹介します。

二拠点生活の費用を抑える5つのコツ
二拠点生活は工夫次第で、毎月の支出を大きく抑えることができます。
「二拠点生活=お金がかかる」というイメージを持つ人も多いですが、住まいの選び方や移動方法を見直すだけでも、年間では数十万円の差が生まれることがあります。
無理なく続けるためには、節約するポイントを最初に押さえておくことが大切です。
- シェア別荘やサブスク住宅を活用する
- 空き家バンクを利用する
- 移動費を見直す
- 自治体の補助制度を活用する
- 家具・家電を最小限にする
① シェア別荘やサブスク住宅を活用する
毎月家賃を払い続けるのではなく、必要なときだけ利用できるサービスを選ぶ方法です。
最近では全国各地に滞在できるサブスク型住宅やシェア別荘も増えており、利用頻度が少ない人には費用を抑えやすい選択肢になっています。
② 空き家バンクを利用する
地方自治体が運営する空き家バンクでは、一般的な賃貸よりも安い物件が見つかることがあります。
地域によってはリフォーム補助や家賃補助を受けられるケースもあり、初期費用を抑えたい人にはおすすめです。
③ 移動費を見直す
交通費は毎月発生する固定費に近いため、節約効果が大きい項目です。
高速道路の深夜割引やETC割引、新幹線の早割を活用したり、移動日を平日にずらしたりするだけでも費用を抑えられます。
「どこへ行くか」だけでなく、「いつ移動するか」も節約のポイントになります。
④ 自治体の補助制度を活用する
自治体によっては、二地域居住や移住体験を支援する補助制度を設けています。
住宅取得費や改修費、交通費などを補助してくれる地域もあるため、候補地が決まったら自治体のホームページを確認してみましょう。
⑤ 家具・家電は最小限から始める
二拠点目だからといって、最初からすべて新品で揃える必要はありません。
中古品やレンタルサービスを利用したり、本当に必要なものだけを少しずつ買い足したりすることで、初期費用を抑えられます。
荷物をコンパクトにしておくと、引っ越しや住み替えもしやすくなります。
二拠点生活は「お金をかける暮らし」ではなく、「お金の使い方を選ぶ暮らし」です。
最初から完璧を目指さず、自分に合ったスタイルを少しずつ作っていくことで、無理なく続けられる二拠点生活になります。
次は、お金では測れない「二拠点生活だからこそ得られる価値」について紹介します。
費用以上に得られる「時間」と「心の余裕」
二拠点生活は、お金だけで価値を判断できる暮らしではありません。
確かに毎月の住居費や交通費は増えます。しかし、それと引き換えに得られる時間や心のゆとりは、数字では表せない大きな価値があります。
「何のために二拠点生活をするのか」を考えると、お金以上に得られるものが見えてきます。
- 自然の中で心身をリフレッシュできる
- オンとオフの切り替えがしやすくなる
- 趣味を思い切り楽しめる
- 家族やパートナーとの時間が増える
- 仕事の集中力や生産性が上がる
自然の中でリセットできる時間
都会で暮らしていると、仕事や人混み、時間に追われる毎日が続きます。
そんな生活から少し離れ、海を眺めたり、森を散歩したりするだけで気持ちが軽くなることがあります。
「何もしない時間」を持てること自体が、二拠点生活ならではの贅沢です。
仕事との向き合い方が変わる
リモートワークが普及した今、働く場所を自由に選べる人も増えています。
景色が変わるだけでも気分転換になり、新しいアイデアが浮かんだり、集中して作業できたりすることは少なくありません。
休日だけでなく、平日に数日滞在しながら働くスタイルを取り入れる人も増えています。
趣味を楽しむ時間が増える
釣りやキャンプ、サーフィン、登山、温泉巡りなど、自然の近くで楽しめる趣味は数多くあります。
「休日は移動だけで終わってしまう」という生活から、「休日そのものを楽しめる生活」へ変わるのも二拠点生活の魅力です。
家族との思い出も増えていく
子どもと自然の中で遊んだり、ペットとゆっくり散歩をしたり、家族で地元のお店を巡ったり。
特別なイベントがなくても、一緒に過ごす時間そのものが思い出になっていきます。
人生に「余白」が生まれる
忙しい毎日を過ごしていると、「次の予定」を考える時間ばかりになってしまいます。
二拠点生活では、何もしない時間や、ただ景色を眺める時間も自然と増えていきます。
その余白があるからこそ、新しい趣味に出会ったり、自分のこれからをゆっくり考えたりする時間が生まれます。
二拠点生活の本当の価値は、「暮らす場所が増えること」ではなく、「人生の余白が増えること」にあるのかもしれません。
最後に、ここまでの内容を振り返りながら、二拠点生活を始めるうえで大切なポイントをまとめます。

二拠点生活は予算より「続けられる仕組み」が大切
二拠点生活は、お金に余裕がある人だけのライフスタイルではありません。
もちろん費用はかかりますが、大切なのは「いくら使うか」よりも、「無理なく続けられる仕組みを作れるか」です。
自分の収入やライフスタイルに合わせて暮らし方を選べば、二拠点生活はもっと身近なものになります。
- 最初から理想を求めすぎない
- 交通費まで含めて毎月の予算を決める
- 利用頻度に合った住まいを選ぶ
- 補助制度や空き家バンクも活用する
- 「暮らしを楽しむこと」を目的にする
今回紹介したように、月10万円程度から始められるスタイルもあれば、月15〜20万円ほどでゆとりを持った二拠点生活を送ることもできます。
住まいにお金をかけるのか、移動を快適にするのか、趣味を充実させるのか。正解は一つではなく、人によって優先順位は異なります。
大切なのは、自分にとって心地よいバランスを見つけることです。
最近ではリモートワークの普及や自治体の支援制度などもあり、以前より二拠点生活を始めやすい環境が整ってきています。
「いつかやってみたい」と思っているなら、まずは週末だけ地方に滞在してみる、サブスク住宅を利用してみるなど、小さな一歩から始めてみるのもおすすめです。
実際に数日過ごしてみることで、その土地の雰囲気や暮らしやすさ、必要な費用も見えてきます。
二拠点生活は「住む場所を増やす」ことが目的ではなく、自分らしく過ごせる時間を増やすための選択肢です。
自然の中で深呼吸をする休日、好きなカフェでゆっくり本を読む午後、仕事を早めに切り上げて夕日を眺める時間。そんな何気ないひとときが、日々の暮らしを少し豊かにしてくれるかもしれません。
二拠点生活に興味がある方は、まずは無理のない予算を決め、自分に合ったスタイルから始めてみてはいかがでしょうか。


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